ソウル滞在の2日目の午後、140番のバスに乗ったらなんと!!泥棒さんが路線図の脇におりました。
初日は右のコンビでしたが、今夜は左のコンビです。でも、開園30分前になってもチケット売り場のキャスト表は貼られておらず、帰りにみたらやっぱりなくて、本日分はなかったみたいです^^;。
十分に年老いた泥棒 キム・スンウク
不十分に年老いた泥棒 オ・ヨン
捜査官(勲章をつけた銅像、近所の酔っ払い、ダンサー) イ・ヒジュン
昨日のチームとはまた違った魅力で迫る3人組でした。
新捜査官のイ・ヒジュン氏は「ビオンソ」のアヌンサラムがあまりにも強烈な忘れられないキャラクターだったので、密かに楽しみにしていました。もともと端正な顔立ちな方で立ち振る舞いも美しく、登場したときは以外にもすっきりあっさりしていましたが、自分らしさを静かに発揮しながらすでに彼独自の捜査官+αを創り上げつつある感じでした。今後にますます期待がふくらみます!
酔っ払いもなんだか不思議とさわやかでした。上半身をはだけようとするとキャーという声が会場から!(笑)そしてクッキーも大変可チャーミングでした^^。
十分に老いた泥棒のキム・スンウク氏は柔らかい持ち味を生かして、昨日のイ・デヨン氏とは違った優しい面が際立ったヒョンニムでした。お金が手に入ったら温泉に言って、アガッシに按摩をしてもらうんだと話すと相方のオ・ヨン氏が後ろに回って肩をもみながら「社長さ~ん」と言われてうれしそうにしている顔が印象に残っています。
そしてオ・ヨン氏!一体どんな感じなのか想像がつかなかったのですが、予想を超えた笑顔で迫りつつ、ヒョンニムに不満をぶつけつつも実はとっても仲良しという感じが伝わってきて、なんだかとってもうれしかったです。もともと童顔なので激しく老け顔メイクをしていて、ちょっとくどい顔立ちのおじいさんになっていました。泥棒さんが二人でダンスを踊るシーンの華麗な舞いは必見です。
驚いたことに昨日とかなり違っていました。
・泥棒が言い争っているうちに非常ベルが鳴り、犬がワンワン吠えまくったあと昨日は服がボロボロになった泥棒たちが粘りに粘って引っ張りましたが、今夜は暗転ののち警察の場面に転換していました。こっちのほうがやっぱりいいな。
・そして、昨日はなかったトイレットペーパーが捜査官の机上に。これは引っ張り出されることはなかったものの、オ・ヨン氏の泥棒さんがさかんに汗やら鼻水やらを拭くのに使われ床がゴミだらけになっていました。でも捜査官に咎め立てられることはありませんでした。
・昨日より捜査官が登場してからの時間がたっぷりでした。キム・レハ氏の泥棒さんは、十字架を出して捜査官のデスクに置き、賛美歌の本を見て歌っていましたが、オ・ヨン氏はただひたすら歌っていました。
・捜査官が怒ってくずかごを蹴り飛ばす場面。昨日は前列のお客さんに向かって蹴り、運悪く一人の方に当たってしまいましたが、今回はその反省を生かしてか(?!)舞台上手後方に蹴っていました。
・そして最後の「吹く」場面で、キム・スンウク氏はアヌンサラミ捜査官の顔に思い切りつばを吹き付けて捜査官が顔を手のひらで覆って終わりました。あれよあれよという間の幕切れは昨日も同じ、やはり余韻を残す演出になっているようです。
とりあえず今夜はここまで・・・・・。おやすみなさい。
☆一夜明けて追記です。
今回はソウル在住の日本人の友人と彼女の韓国人の親友お二人と一緒に鑑賞しました。
終演後、大学路の大通りに面した学林という伝統ある素敵な喫茶店(SINCE1956)で伝統茶を楽しみながらおしゃべり。韓国語は日本人とは思えないくらい上手な友達も、話に出てくる人の名前はわからなかったという話から、いろいろふくらんでいきました。やはり時事問題をたくさん入れているようです。
勲章の授与場面では日本でいえば農林水産庁の長官がきている設定で、口蹄疫問題で大変な中という話が出ていたそうです。現大統領のことも何か言っていましたが、全然わからず・・・・・^^;。
唯一わかったのは、これは昨日と同じでしたが、泥棒さんが忍び込んだ後お金持ち(プジャ)の家だと離すところでプジャ、プジャと連呼して、カン・ブジャ(韓国の有名ねベテラン女優さん)じゃないよ、みたいに話すところだけでした。福岡県がどうのこうの?のくだりは、福岡県の刑務所に投獄されてそこで亡くなった詩人の方の話だったそうです。友人も、言葉がわかってもハードルが高い内容と話していました。もしかしたら韓国人でも若い世代の方たちにはわからない話もあるのかも知れません。
このあたりはまたぜひ一緒に観ていただき、いろいろ話を聞いてみたいと思っています。
お芝居の幕切れに関しては、「あれ?これで終わり???」と思ったと話されていたので、ここはきっと作り手の狙い通りなのでしょう。
幸運にも開幕と第2夜の公演をそれぞれ別キャストで鑑賞することができた今回のソウル旅。
次回もチャイム劇場が旅の目的地になりそうです。
長い公演です。この舞台にかかわるすべてのみなさんの健康を心からお祈り申し上げます!
<들근도둑이야기> 화이팅하세요!