予告編を見て大いに惹かれるところがあり、帰りがけに前売り券を買って帰った映画「フラガール」を、先週の土曜日に鑑賞してきました。
出張明けで、コンディションは決してよくなかったのにもかかわらず、最初から最後まで映画の世界にどっぷり入り込み、帰りは心なしか背筋もピンと伸びたような清々しい気持ちで映画館を後にしました。
そして、「いやぁ、えがったぁ」とつぶやき、「もう1回みっぺ!」と心に決め、水曜日のレディースデーに2回目の鑑賞を果たしました。
この映画の魅力って一体何なのでしょう?
筋書きは至って単純で、誰が観てもとてもわかりやすい映画であることは間違いありません。
登場人物の生き方もこれまたわかりやすいと言えます。
2回目の鑑賞でも色褪せるどころか、さらに深まった熱い思いに、自分なりになんとかこの答えを出したくていろいろ考えてみました。
もちろんこの映画のもとになった、実話があったからこそというのは言うまでもありません。
でも、実話だけに、必要以上にベタになってしまった作品も今までたくさんあったことを考えると、
やはり脚本の質の高さということではないかと思います。
登場人物たちの語る言葉は、意外にも少なく、台詞を覚えることに関して言えば、役者さんたちはあまり大変ではなかったかも?!と勝手に想像します。
台詞の一つ一つがその人から発せられる重みを持っていて、実に無駄がなく完成度が高いように感じました。
演出も奇をてらったところがなく、地に足が付いているので安心して観ることができました。
出演者たちが本当に汗を流して練習したダンスの完成度の高さは言うまでもありません。
すばらしい脚本と演出で、役者さんたちの努力が最高の形で観る者たちに迫ってきたのだと思います。
そして、小さい子供から長く生きてきたお年寄りまで、誰が観ても楽しめる娯楽映画というのは、実はあまりないので、そういった意味でもおすすめです。
明日から始まる3連休に、もしもお時間がありましたら、映画館に足をお運びいただき、フラガールたちに出会ってみてはいかがでしょうか。
この映画の関係者でもなんでもありませんが(笑)、滅多にないことなのでお誘いさせていただきました。
「よかったら、観に行ってくんちぇー!」
もとはハワイアンセンターの会社の事務員だった、子持ちの初子です。(演じるのは、大人計画の池津祥子さん)
最初、どこかで見た顔だと思いつつも、誰だっけとしばし考えてようやくわかったくらい、昭和40年の田舎の事務員初子になっていた彼女が、最初のダンサー候補生4人の中に入り、がんばる姿と、最後に見せる満面の笑顔は最高でした。
その初子の息子の太郎役の鈴木寛弥くんも映画の中では、昭和40年の子になりきっていました。最初の印象が、荒川良々に似てる!だったくらいですから。
左が寛弥くん、右が良々(敬称略)です。