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3人のカン・ジヌ~『Some Girls 썸걸즈』

ソウル~クアラルンプール(KL)~ソウル一人旅の最初のソウル滞在では、じっくりと舞台を楽しみました。
『Some Girls 썸걸즈』公演もいよいよ大詰め。ちょうどいい具合に、3人のカン・ジヌとお会いできる日程で、しかもチェ・ドンムン、イ・ソクジュン両氏の舞台は千秋楽でした。
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  公演途中から登板した、若きカン・ジヌ、チョン・ビョンウク氏。ピンぼけでゴメンね。
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         初演からカン・ジヌを演じている、チェ・ドンムン氏。
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今回華々しく登場した2人目のカン・ジヌ、イ・ソクジュン氏。こちらもピンぼけミアネヨ。





シナリオライターのカン・ジヌが、結婚を目前に控えて、それまでかかわりのあった女性達を次々にホテルの部屋に呼び出して・・・・・。というストーリーのこのお芝居。4人のそれぞれ個性的な女性達が、それぞれの思いを持って彼を訪ねてきます。
カン・ジヌは90分間、動きっぱなし、ほぼしゃべり通しのとてもハードな役どころです。

ビジュアル的には一番カン・ジヌのイメージに近いのではないかと思わせるイ・ソクジュン氏と、まだ30歳にならない若いチョン・ビョンウク氏(ミンさんと同い年で、今”シェイプ”で共演中)が、昨年の韓国での初演時からカン・ジヌを演じてきたウリドンムンにどう迫るのでしょうか?

<注>実は6月にドンムン氏版を2回観ています。
諸事情により感想などは上げていませんでしたが、もうしっかりその時点でやられてしまっていますので、今回の見比べはまったく公正さを欠いています。(笑)


■チョン・ビョンウク版
看板やポスターの印象だと、とても若くて、この人にあの大役はまだむずかしいのでは?!と思いつつ観始めましたが、それは余計な心配だったと言うことが彼が舞台に登場した直後にわかり、その後は安心して身を任せて(笑)鑑賞。
舞台役者さんのすごいところは、役の年齢とかその人のそれまでの人生や、生き方を全身で表してしまうところなのですが、ビョンウク氏はどう見ても20代には見えず、むしろ老けてさえ見えました。実年齢より上を演じるために、口調がかなり親父くさい(うまく表現できないのですが、韓国のおじさんがしゃべるときよくやる、カァ~~と言葉をのばすアレが多かったり・・・)のが少々意図的すぎたような気もしますが、途中からはそんなことも気にならず、役を自分のものにしていました。からむ4人の女優さん達はもうそれはそれは達者なので、彼女たちの「受け」も彼をしっかり引き立てていたと思います。
基本的にはドンムン氏の演じ方を手本にしているようで、ときどきちょっと危ういところも見え隠れしましたが(そりゃあ、まだまだかないっこないものね、笑)、十分魅力的なカン・ジヌでした。
今回は貫禄を出そうとがんばって、それは決して失敗はしていませんでしたが、またカン・ジヌを演じる機会があったら、体の動かし方などは逆にもっとしなやかに、若々しく堂々演じた方がより魅力的かも知れません。

■チェ・ドンムン版
見た感じは一番カン・ジヌっぽくないのですが、あぁ(笑)やっぱりこの方のカン・ジヌは最高です!すべてにおいてレンジが広くて、その自信は一体どこから沸き上がってくるの?とちょっとあきれてしまうような悪ぶりから、その実繊細な小心者で、それでも抱きしめずにはいられないような可愛らしさまで、しなやかに演じきっていました。
個人的には、3人目の年上の女性に「ヌナ、・・・・!?ヌナ!!」と最後に呼びかけるところでもうクラクラきてしまい、大変でした。(滝汗)もう声が素敵すぎです。
そして、彼のカン・ジヌは身のこなしがとても美しく、暗転なしでの場面転換時も楽しげで、一点の隙もない感じなのです。180㎝近い身長の持ち主ではありますが、それ以上に大きく見えるのも、体の使い方、見せ方に秀でているからなのでしょうね。
女優さんとの各種からみも一切の手抜き(笑)なしで、指先まで神経が行き届いていて、このあたりもカン・ジヌです。他の2名とは全然違うんですよ。(強調)
ドンムン氏、是非とも再々演を望みます。そのときはMさん、必ずやご一緒しましょう。すべてをお任せください!

■イ・ソクジュン版
天気予報が的中し、ものすごい夕立の中、途中もうダメかとあきらめてしばらく雨宿りしたら結果もっと雨脚が強くなってしまい、下半身びしょびしょでぎりぎりセーフで会場入りしての鑑賞と相成りました。ソウルっ子のみなさまは、このような夕立には慣れっこなのか、みなさん遅れることもなくちゃんと集まってきており、千秋楽とあってソクジュン氏のファンが盛り上がってる感じ。私も、もしかしたらものすごく素敵なカン・ジヌかも・・・?!と一人勝手に盛り上がっておりました。
そして、音もなく舞台上にカン・ジヌが現れると、その瞬間「この人こそカン・ジヌだわ?!」という気になって思わず身を乗り出さんばかりだったのですが・・・・・・・。
そんな昂揚した気持ちはまったく続くことはありませんでした。ちょっと見は完璧すぎるほどカン・ジヌなのですが、相手役の女性が登場してやりとりは始まると、これが見事に中身が薄い男性に成り下がってしまい、なんだか○嶋○茂っぽくも見えてきて、結局最後まで入り込めずにラストシーンを迎えてしまいました。
女優さん達が最後の全員集合でBed上のカン・ジヌを見つめる場面では、彼の時が一番リラックスしてなんだか楽しそうではありましたが・・・・。
残念なことにソクジュン氏は声があまり通らない上に、身のこなしがしなやかさに欠けるんです。ビョンウク氏と決定的に違いドンムン氏のカン・ジヌをなぞらずに、自分なりのカン・ジヌを演じようとしている努力はあちらこちらで感じられましたが、それも今ひとつ成功しているようには思えず、カン・ジヌの上辺だけの悪さがあらわになりすぎたり、逆に情けなくなりすぎたりしてしまったような印象も強く受けました。
最初に心配していたことは杞憂に終わったのは、私にとってはよかったのですが。(笑)

最後に、3人のカン・ジヌを相手に、休むことなく演じ続けた4人の女優さんたちに大きな拍手をおくりたいと思います。
4人それぞれ本当に魅力的で、彼女たちとのやりとりを通してカン・ジヌが浮き上がり、観る者に伝わってきたのでした。役に入り込んで、気持ちを高めて涙を流す女優魂には本当に打たれました。涙があふれるタイミングも完璧なことが見て取れて、もう感動でした。
すてきな舞台をどうもありがとう!
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by nanako_konana | 2008-08-24 20:27 | 舞台