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青森県日韓演劇交流事業『青森の雨』(作・演出 朴恨亨)

昨年は池袋のシアターグリーン(新しくきれいになっていてビックリ!)で『ソウルの雨』が上演され、雨の中観に行きました。あれから1年が経とうとしているこの週末に、下北沢のザスズナリで『青森の雨』が上演されました。
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飲み屋さんと劇場が一体化したザスズナリです。左に見えるし「シネマアートン」は残念ながら閉館してしまいました。
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昨年は、弘前劇場の長谷川孝治氏の作・演出で、韓国の劇団コルモッキルの役者さんたちが共演されていましたが、今年はコルモッキルの朴恨亨氏がバトンを受け取り手がけられた新作です。期待感いっぱいで下北沢に向かいました。





青森の函館行きフェリーの乗り場で繰り広げられる人間模様という設定自体は、自然に受け止められるものでしたし、冒頭の韓国のAV撮影隊のゲリラロケのシーンはテンポがよかったのですが、あっという間に失速してしまいました。観ているこちらの気持ちが失速してしまうと、あっという間に置いてけぼりにされてしまうのは生の舞台ゆえ・・・・・・・・・。
『ソウルの雨』で目を見張るほどの演技で惹きつけてくれ、その後今年の『焼き肉ドラゴン』では、さらに大きく成長したすばらしい演技で心を揺さぶってくれたコ・スヒさん一人が大健闘でした。
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コ・スヒさんは、日本人の役なのですが、ほとんど違和感のない日本語での台詞に感動でした。歪んでしまった夫婦関係の中で苦しむ女性を静かな重みで演じていました。夫役の役者さんとの技量の差がかなり大きく、これはとても残念なことでした。台詞がよく聞き取れないところがあったり・・・・。ちなみに最前列センターに座っていたんですが・・・・、う~む。
もう一人、今回は楽しみにしていた役者さんがおりました。この方です。
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キム・ヨンピル氏です。愛称はヨンピラー(笑)みたいです。
去年の『ソウルの雨』にも出演されていましたが、今回は出番が多い在日韓国人2世の歯科医という、韓国と日本の間に横たわる歴史の重みを象徴するであろう重要な役どころを演じていました。
去年の印象では、素朴な好青年という感じだったのが、今回はすらりと背が高く(ホントは高かったんですね!)洗練された大人の男性の魅力たっぷりで登場!一気に気持ちと視線が彼に集中してしまったのは言うまでもありません。
しかし、日本語の台詞に精一杯という感じで、言葉にまだ魂が宿らずこちらに伝わってくるものがかなり薄まってしまったのがなんとも残念でした。
日本語なのに字幕が出ていたのはなぜでしょう?
ここは思い切って、設定はたしかに2世ではありますが、韓国語で演じられた方がよかたのではないかと思いました。
本当はとても力のある役者さんであることは間違いないので、本当に残念でなりません。
役者さんといえば、『焼き肉ドラゴン』での活発な三女役が記憶に新しい、チュ・イニョンさんは駆け出しのAV女優役で出ていたのですが、実力発揮には至っていなかったのも残念でした。

たった3回の東京公演の1回目を観たわけですが、その後の2回の公演はまた違った味わいになっていたかも知れません。23日と24日にはソウルでの公演も控えています。
ごらんになった方たち、それぞれの感想をぜひとも聞いてみたい気持ちでいっぱいです。
この「残念感」を解明してみたくてたまりません。

これから先はおまけの話です。
友人とスズナリ前で待ち合わせていたのですが、かなり早めに着いてしまいました。
整った顔立ちの韓国人の青年と大きなカメラを抱えた男性が近くにおり、公演の取材に来たのかな?と思っていたら、・・・・・・・・・・・!!コ・スさんだったんですよ。
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彼は演劇熱戦2の第5作目の『帰ってきたオム社長』に出ていましたが、その作・演出が朴恨亨氏だったのですね。それでお忍び(ですよね?!)で東京まで観に来ていたもようです。
終演後スズナリから線路の方に向かって行く姿を見ました。その後、友人とご飯を食べて下北沢に駅の階段を昇っていたら、友人が目の前のお二人に気づきびっくり。コ・スさんとカメラマンの方でした。切符の自動販売機の前で、路線図を眺めて立ち止まっていたので、もしかして困っているのでは?と、思い切って声をかけてみましたが、スタッフの男性が「ケンチャナヨ」と答えたので、あまり迫っても(笑)と思い、そこでお別れしました。ぶじに東京でのオフタイムを楽しめたかな?
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by nanako_konana | 2008-09-07 22:10 | 舞台