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演劇『웃음의 대학』(笑の大学)江南公演

「チョン・ギョンホ祭り」の2日目の会場は、三成のCOEXモールの上にある、コエックスアートホールでした。思えば今回の旅の相棒のAちゃんとは、去年の7月にこのホールの前で初めて会ったのでした。ギョンギョンが結んでくれたご縁に感謝です!
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エスカレーターを登ると、大きな垂れ幕が私たちを出迎えてくれました。本日のキャストは、検閲官がオム・ヒョソプ氏(右から4番目)そして作家役はもちろんチョン・ギョンホ氏です!



三谷幸喜氏の『笑の大学』は、大好きな大好きなお芝居で、日本では青山円形劇場での初演(1996年)とパルコ劇場での再演(1998年)共に観ている、大変思い入れ深い舞台です。
2008年に、この作品が演劇熱戦2の演目の一つとして韓国で初演されると知り、いてもたってもいられなくなって大学路に足を運びました。
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2008年11月の画像です。このときの作家役は、ファン・ジョンミン氏、検閲官は今も演じ続けておられるソン・ヨンチャン氏でした。とても温かい舞台に仕上がっていて、ラストシーンでは涙がほほを伝わったことを覚えています。途中ちょっとだけ登場する、給仕さん(?!)役で、劇団チャイムのハン・サンウ氏が登場していましたね!

韓国のお客さんたちに愛されて、この舞台は、翌2009年に早くも再演されました。
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アン・ソックァン氏とポン・テギュ氏のコンビです。実はこの日ソウルの友人にお願いして前売り券を予約していた公演が突然キャンセルになってしまうというアクシデントに見舞われました。マチネがない!でもソワレはある!!ということでダメ元で交渉すると、あっさり当日券が出てきて、しかもたまたま訪韓中だった友だちの分まで確保できてしまいました。この頃から、韓国は日本とはだいぶ事情が違うのだと言うことを身をもって感じ、用心するようになったように思います。
このときは初演とかなり印象が異なり、舞台全体が軽くなったというか、お客さんの層が若くなった分、舞台を感じたり味わうと言うより、笑いを強く求めるニーズに沿った演出になっていて、少々肩すかしをくらったような気持ちになったことを覚えています。これはあくまでも好き嫌いの問題かな、と思うのですが、その時はこんな印象を持ちました。

そして2010年の2月。サミギョン会員のD嬢がこんなびっくりうれしいニュースをブログにアップ。一気にヒートアップしたのでした。
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当初、ギョンギョンの初登場は2月下旬と予定されていたので、なんとかそれを観たいと画策し大学路行きwを実現させたですが、諸々の事情で公演はクローズ。
「申し訳ありません。舞台補修工事のために3月4日まで公演はありません。」
と手書きで書かれていました。この時点で公演キャンセルのお知らせは、チケットを予約してくれていた友人のもとには届いていなかったので、インターパークのサイトには出ていたのですが、とにかく行ってみようと劇場まで行ってみたらこの通りだったのでした。

それから約一ヶ月後、念願叶ってギョンギョンの作家先生の舞台を観ることができました。
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実は、この観劇のことをブログに残すことなく時が過ぎておりました。
マチソワ連続鑑賞だったのですが、このときも直前に当初予定されていた江南公演の出演が変更になり、しかも1日前の大学路公演になるというバタバタ劇がありました。ギョンギョンがお知らせをしてくれたので、無事鑑賞とあいなったのでした。その節は本当にどうもありがとうございました。
驚くほどの汗がギョンギョンの顔から吹き出していたので、高熱を押して舞台に立っているのではないかと、心配しながらの鑑賞となったのですが、実はご本人はとてもお元気で、あの汗こそが、チョン・ギョンホ氏の役者魂の表れであったと知ることになったのはその日の夜のことでした。
同じ日の2公演でも、決して印象は同じではなく、さっき観たばかりなのに気がつくとまた身を乗り出して引き込まれてしまう、そんな熱い舞台でした。

そして5月、新緑が美しいソウルに相方と訪れ、
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今度は、ソン・ヨンチャン検閲官ニムとの対決を鑑賞する幸運に恵まれました。
実は、この舞台のことも書く機会を逸したまま今日に至っております。共に日本版の舞台を観てきた相方は、検閲官が一見強面ではありますが、日本の怖い怖い西村雅彦氏演じる検閲官に比べ、作家先生との距離がより近いと言う印象を持ったようです。これは私も最初から感じていたことですが、舞台は日本のままでも、韓国で上演されることで、韓国色になるのは至極当然のことであり、それも合わせて楽しめる舞台だと今は強く思っています。ただ、舞台が1940年の日本であるということは、ぜひとも意識しながら観ていただけると嬉しく思います。当時、日本の統治下に置かれた韓国の状況をつぶさに知らなくても、当時の日本という国がとても酷い仕打ちをこの国の人々にして、今も尚きちんと謝罪したり、教育を通して本当のことを知らせてはいないという現実はとてもかなしいことで、許してもらえないのは当たり前です。しかしながら、その時代に日本の市井の人たちが、自由を奪われ、「笑い」さえ奪われようとしていたということも紛れもない事実だったのです。戦争とは、どちらの国の人々をも不幸にしてしまうものなのだというメッセージが少しでも伝わったら、共感できたらと思っています。
ソン・ヨンチャン検閲官ニムは、この間ずっと演じ続けてきたことで、すっかり向坂検閲官になりきっていて、相対する椿作家先生は、検閲官に翻弄される役どころなので、とても演じやすかったのではないかなという印象を持ちました。

今回のお二人は、3回目の鑑賞とまりましたが、もう驚くくらい前回とは違う雰囲気も感じて、あらためて舞台は生きていると強く感じることと成りました。
このようなロングランの公演で、しかもたくさんの役者さんが交互に出演されている舞台での演出というのがどのようになされているのかはまったく知りませんが、大変引き締まった舞台になっていたと感じました。
ただ笑わせようという意図を感じさせることのない硬派な印象でした。

どこがどう変ってそう感じるようになったのかなどを分析できたら面白いでしょうね!夢は大きく!!いつの日か言葉の壁を乗り越えて韓国の舞台を楽しめるようになりたいなぁと書いて無理矢理まとめといたします。

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7月23日、24日のイチョン公演にはこちらのンビが登場です。まだ本公演では実現していない組み合わせなので、これから稽古されるのでしょうか?とてもお忙しいお二人ですが、イチョンのみなさんに最高の『笑の大学』をぜひ!!
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by nanako_konana | 2010-06-21 22:03 | チョン・ギョンホ 정경호