95分ワンカットの映画って???
とても気になっていたのですが、なかなか行くチャンスがなく、連休二日日にようやく渋谷まで足を伸ばすことがことができました。
スペイン坂ってどこだっけ?そう言えばこの坂はパルコ劇場の帰り道、いつも下り専門でした。
パルコ劇場ともとんとご無沙汰でした。おまけに渋谷センター街も心なしか広がったようで(そんなことないか?!)すっかりお上りさん状態でようやく初めてのライズXへ。
息せき切って階段を下りるとスタッフは一言、「チケットは坂を登り切った角のサンライズで買ってきてください」
そうだったのね。はぁ、全然知りませんでした。
ライズXは2階の最前列が見やすいから早めに行って整理番号とるべし!ということを知人が教えてくれたので、迷った分ちょっと出遅れてしまったものの、7番をゲット。入場後は脇目もふらず2階へ向かいました。おかげで大変いいコンディションで95分間の夢の世界を堪能できました。
ソン・イルゴン監督は「一編の面白い演劇をワンカットで撮ってみたかった。」(プログラムより)そうです。
確かに驚くほど演劇的な世界でした。でも、演劇よりもある意味もっと自由に時空を越えてお話は進んでいきます。
間に空席一つを隔てて座っていた若いカップルの女性は、始まって10分で本当の夢の世界に入っていたようですが(笑)、私はすっかりこの映画のマジックにやられてしまい、最後まで夢中でした。
音楽もとても気に入りました。
何がこれだけ私を惹きつけたのか実はまだよくわかりません。
不思議な余韻がいつまでも心の奥底に残って、私を誘いかけます。
やっぱりこれは正真正銘の「マジック」だったのかも知れません。
ジャウン(イ・スンビ)が、日本のある女優さんに似ているなぁと思ったとたんに、
その方とダブって見えるようになってしまったのです。
大ベテランで、「放浪記」で有名なあのお方なのですが、結局最後までその雑念につきまとわれラストシーンを迎えることになってしまいました。
次回は、このマジック(ブラックマジック?)にかかりませんように!「スリスリマハスリ!!」